さらに書籍を購入。
『近世の地下信仰―かくれキリシタン・かくれ題目・かくれ念仏』
『新聞集成 明治編年史』(全15巻)
後者の全15巻がおよそ1000枚のLPとCDをはじめ書籍やらオーディオやらですっかり狭くなった部屋をさらに住みにくくするかなどもはやどうでもいい。このスピードで書籍を買い続けて果たして読むスピードが追いつくかどうかという疑問もまた愚問である。「欲しい」と望む衝動に忠実であることこそが楽しい。
学生時代などクラシック音楽を聴いていたせいなどもあって、手に取る書物はどちらかといえば西洋のものに偏っていた(たとえばカントやヘーゲルやマックス・ウェーバーなど)が、ここのところすっかり「ジャポネスク」である。日本を知ることがこんなに面白いとは知らなかった。
江戸時代から明治時代にかけての書物(仏教書が職業柄どうしても多くなっているが)を読んでいて、どうやら仏教にとって幸せな時代ではなかったことがわかってきている。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康が、一向一揆、キリシタン、不受不施派といったラディカルで政治的な力を持ちかねない信仰を弾圧し、しかも自らを神格化して以降は、およそ仏教もつ力は世俗的権力によって去勢された。現在は、再び勢いを取り戻すための法的拘束力はなくなっているけれども、現実には伝統教団は弱体化されたままではないか。
冒頭に挙げた2冊のうち前者は、その「去勢」の実体を知るために、後者は明治以降の宗教のあり方を知るの資料として購入した。後者はとくに、今後資料として他の用途にも役立っていくことを期待している。